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IVL8th Round2 - ミドルゲームの考え方

IVLを振り返って ② -ミドルゲームアイデア

 R1を無事勝利し、お昼を食べた後に組み合わせが発表!対戦相手は・・・羽生名人!
私が今回の大会で一番対戦したいと願っていた方です。私はGMとも対戦したことがなく、試合をしたい気持ちは山々でしたが、小さい頃から将棋をしていたこともあり(その当時、羽生さんは将棋のタイトル7つすべて独占しました)、個人的にはGMより羽生さんとの試合を望んでいたのでテンション上がりまくり!
テンションは上がりまくりでしたが、冷静に丁寧に堅く指すことを心掛けて試合に臨みます。

Habu-Shioguchi.jpg


IVL 8th Round 2 Habu.Y (2433) - Shioguchi.T (2010)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nf3 Nf6 4. e3 Bf5 5. Nc3 e6 6. Nh4 Bg6

IVL8thR1_6.jpg

白は、6.Nh4から、黒のビショップと交換し、ダブルビショップを得ます。一般に、ダブルビショップを有する側は局面がオープンになると優勢になります。(ビショップはナイトより駒の効きが広く、開かれた局面で力を発揮します。)
中学生の頃に聞いた話によると、ビショップとナイトの駒の価値はそれぞれ3点ですが、ダブルビショップは合わせると7点くらいの強さになるとか。


7. Nxg6 hxg6 8. Bd2 Bd6 9. g3 O-O 10. Rc1?! Nbd7 11. Be2 dxc4 12. Bxc4 e5 !=


IVL8thR1_7.jpg

12... e5 ! を指した時点で黒はイコアライズに成功しているように見えます。

序盤のセオリーに、

①センターをとりましょう。
②ビショップやナイトを展開しましょう。(同じ駒を何回も動かさない)
③キングをさっさとキャスリングして安全な位置へ逃がしましょう。
④オープンファイルにルークを回しましょう。

というものがあります。白からd4、e4とセンターを抑えられた場合、下図でいう緑色のマス目(c5-f5)に白のポーンが効いていて黒のピースが侵入できなくなります。そうすると黒側の動けるマス目(いわゆるスペース)が狭くなり、指せる手が限定的になり、劣勢に傾きます。
これを打開するために、d4、e4とぶつけられた場合は、c5、d5、e5等で白のポーンの並びを壊しにいきます。(いわゆるブレイク)

IVL8thR1_10.jpg


13. O-O exd4 14. exd4 Nb6

IVL8thR1_9.jpg

ここで、白のd4のポーンが隣列のポーンで守ることができずに浮いた状態になりました。(通称:IQP=Isolated Queen Pawwn) IQPのある局面は、一般的に双方にチャンスが生まれると言われています。IQPのある側は、展開がよくなりますし、d5と突く手が成立し、これを交換することができればうまくいくでしょう。一方、黒はd5のますを抑えて突く手を阻止し、IQPを取りに行くプランがあるでしょう。IQPを取りに行くには、それを守るピースたちを交換していくアイデアが有効と考えます。

15. Bb3 Bb4  15...Bb4は、d5に効いている白のc3ナイトを牽制する手です。
16. Bg5 Qd7  16.Bg5は、d5を守っている黒のf6ナイトを牽制する手です。

17. Bxf6 gxf6 18. Ne4 Kg7 19. a3 Be7 20. Nc5 Qh3 21. Qf3 Bxc5 22. dxc5 Nd7 23. Qg2 Qf5 24. Bc2 Qh5 25. b4

この地点では、黒がイニシアチブをキープし、若干指しやすいように見えます。いますぐ、局面がよくなる・・・ということはありませんが、このイニシアチブをキープするにはどうすればよいでしょうか。貴方が、黒番を持つならどのように立ち振る舞いますか。

【局面3】 黒のプランを考えてみよう。

IVL8thR1_8.jpg

① hファイルが空いているので、Rをhファイルに回してキングの頭をたたこう。
 25...Rh8 ? 26. f4 ! (黒のナイトがe5に侵入するのを防ぐ)で手が続きません。また、h2に駒をたくさんあてにいっても、Rf2くらいで受けきれるためうまくいかないでしょう。

②ナイトが使えてないので、敵キングの近くまで運んで戦いに投じよう。
 本譜の流れです。26.f4 から、クイーン交換を迫られイニシアチブを放棄することになりました。

③オープンファイルにルークを回しましょう。
 25...Rfe8 が恐らく、自然でかつイニシアチブをキープできる手と考えます。(上記の序盤の基本セオリーにもありましたね。)h5にいるクイーンはe2を抑えており、Re2と侵入しにいく手が見えます。

[25...Rfe8 26. Rfe1? Ne5 ! 27. Bd1 Qh6 28. Be2 Rad8 =+]

IVL8thR1_11.jpg

という風に、オープンファイルにルークを回せるとそれだけでチャンスが広がるのが感じられるでしょうか。


恐らくお互いのベストムーブを指しあうと下記のような展開になると思われます。
[ 25... Rfe8 26. f4 Re2 27. Rf2 Rae8 28. g4 Rxf2 29. Kxf2 Qh6 30. Qg3 g5 31. fxg5 Qxg5 32. Rd1 Ne5]

IVL8thR1_12.jpg

それでも黒はまだイニシアチブをキープできているかと思います。

25...Ne5 26. f4 Ng4 27. Bd1 Qf5 28. Qh3 Ne3 29. Qxf5 Nxf5  
クイーン交換が入り、完全なイコールへ。

30. Re1 Rfe8 31. Bg4 Nd4 32. Kf2 f5 33. Bf3 Rxe1 34. Rxe1 a5 35. Rd1 Nxf3 36. Kxf3 axb4 37. axb4 Ra3+ 38. Ke2 Rb3 39. Rd4 Kh6 40. Rd7 Rxb4 41. Rxf7 Rb5 42. Ke3 Rxc5 43. Rxb7 Rc2 44. Rc7 c5 45. Rc6 c4(=) 1/2-1/2


想像以上に善戦できて自信になりました。このパフォーマンスが常にでるといいのですが・・・><
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IVL8th Round1 - キングサイドアタックとカウンター

IVLを振り返って ① -キングサイドアタック

 6月28日に、GM、IM、将棋の羽生名人という豪華ゲストを招いたclosedな大会が行われ、私は、リスト最下位で参加させてもらいました。 小学校低学年の頃からファンだった羽生さんにお会いできるだけでなく、対戦できる可能性があるということでやる気↑↑。しかし、リスト最下位の私は、上が順当に勝てば、2Rで1.5ポイントとれないと対戦できないと考え、初戦の相手に必死に食らつきにいきます。


IVL 8th Round 1 Shioguchi.T(2010)-Shiomi.R(2219)

1. d4 d5 2. c4 e6 3. Nc3 c5 4. cxd5 exd5 5. Nf3 Nc6 6. g3 Nf6 7. Bg2 Be7 8. O-O O-O 9. Bg5 c4 10. Ne5 Be6 11. f4 h6 12. Bxf6 Bxf6 13. e3 Ne7

 ここまで、プレパ通りに進みます。Tarrasch Defenceは、塩見さんの十八番定石。何度となく沈められてきた相手ですが、なんとしても1ポイントが欲しいので、全日本選手権の小林―塩見戦を参考にいい手を模索し、準備してきました。
 白は、f4-f5を見せて、e6のビショップとd5のポーンにプレッシャーをかけ、隙があれば、g2-g4をついていくなどキングサイドアタックを決めにいきます。今大会のようにタイムコントロールが25分と短い試合では、直接的な攻撃は有効的だと考えたオープニングチョイスです。

14. g4 Qa5 15. f5 Bc8 16. Qf3 Rd8 17. Ne2 b5 18. Ng3 Bb7 19. Nh5 Qb6 20. a4 a6 21. axb5 axb5 22. Rxa8 Bxa8

このあたりで、勝負所がやってきたと感じました。白のピースたちは敵キングとの間合いを狭めており、キングサイドにはたくさんの駒も集中。何かが起きそうな雰囲気を感じます。具体的にその何かをじっくり考えていきたいと思います。

<局面1> -白先白優勢を築くプランを考えてみてください。
Pos1.jpg

試合中、私は何を考えていたのか、思考プロセスを文字に落としてみたいと思います。
(上級者がこの記事を見ていただけたなら、その考え方はおかしい、こういう視点からもみたほうがいいよという突っ込みをいれてください。)

○駒割はイーブンです。

○まず、クイーンサイド。b5とc4に強いコネクテッドポーンがいて、白はb2のポーンのみ。マジョリティーで負けている白は、放置すれば、簡単にパスポーンを作られ、負ける未来が見えます。

○次に、キングサイド。5段目に2つのナイトが侵入し、キングの頭を狙っています。また、f6のビショップがどいて白からf5-f6ができればキング前が一瞬で崩壊する(※)ことを確認し、これを狙いに行く道筋がないかと考えることにします。

○白は、黒の狙いであるクイーンサイドのポーン伸ばしをとめるうまい手が難しいので、防御の手をいれずに攻撃、つまりキングサイドだけに着手することを選択。

○相手側から局面を一瞬で変えられる要素としては、e5のナイトがf6のビショップによって当てられていること。Bxe5のあとの局面はどうなるのかということも簡単に確認します。
すると、1...Bxe5 2.dxe5 d4! という強烈なカウンターがあることが判明します。よって、f3にクイーンがいることが少しリスクになっていると考えました。

では、Qg3と一度よけて、その狙いを外してh4、g5とついていき、キング前をがらがらにしようというプランはどうかと考えます。相手が何もしなければ一見よさそうですが、23. Qg3 Qd6! 24.h4? Nc6! とされて、h4-g5のプランはうまくいきません。

いや、まてよ?(※)で考えた通り、f6のBは動けないんだよな?じゃあ、Qのサポートなくてもh4つけるよね!ということで…

本譜は、23. h4?  (指した後、なんでや!って自分で心の中でつっこみがはいりました)

当然に、先にあげた通り、23....Bxe5 24. dxe5 d4 25. e4 d3+ からカウンターを受けてしまいました。


ではどうすればよかったのでしょうか。


正解は、23. g5 !!

23...Bxg5に対しては、24.f6!
Pos2.jpg

24...Bxf6 25.Qg3 Bxe5 26.Qxe5 Qg6 27.Qxe7±
24...gxf6 25.h4 Bxh4 26.Qg4+ Ng6 27.Nxg6±


23...Bxe5に対しては、24. f6!
Pos3.jpg

24... Bxf6 25. gxf6 Ng6 26.fxg7±
24... Bxh2 25. Kxh2 Ng6 26.fxg7±
24... Nxf5 25. fxg7 Bxg7 26.Qxf5±


23...hxg5に対しては、24.Ng4!
Pos4.jpg

24...Kf8 25. h4 gxh4 26. Ngxf6 gxf6 27.Qg4↑


という形で優勢を築くことができます。
本譜はカウンターをくらい非常に苦しい展開となりましたが粘ってチャンスを探します。

26. Kh1 Nc6 27. e6 Ne5 28. Qf4 Qd4

ここでチャンスがめぐってきました。
<局面2> -白先白勝の手順を示してください。
Pos5.jpg

本譜はここで、29.Nxg7と切り込みました。以下、
29.... Kxg7 30. f6+ Kh7 31. Qf5+ Kh8 32. Qh5 Nxg4 33. Qxg4 Rg8 34. Qh5 1-0


と勝ちを手に入れることができましたが、後で振り返ると悪手であることが判明しました。
29...Kxg7は白勝ち確定ですが、黒が正当な手順を踏むとドローになります。


正着は、29. e7! Re8 30.f6 Ng6 31.Qf5!! Nxe7 32. fxe7 Rxe7 33.Qc8+ Kh7 34.Qxa8 となり、白勝ちです。


プロブレムにでてきそうな局面が多々ありましたので紹介させていただきました。
自分でもよくわかっていないまま、アップしているので混沌としていますが、このような形で記事を書いていこうと考えていますので、プロブレムやある一つの局面について考えることが好きな方に見ていただければなあと思います。

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