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IVL8th Round1 - キングサイドアタックとカウンター

IVLを振り返って ① -キングサイドアタック

 6月28日に、GM、IM、将棋の羽生名人という豪華ゲストを招いたclosedな大会が行われ、私は、リスト最下位で参加させてもらいました。 小学校低学年の頃からファンだった羽生さんにお会いできるだけでなく、対戦できる可能性があるということでやる気↑↑。しかし、リスト最下位の私は、上が順当に勝てば、2Rで1.5ポイントとれないと対戦できないと考え、初戦の相手に必死に食らつきにいきます。


IVL 8th Round 1 Shioguchi.T(2010)-Shiomi.R(2219)

1. d4 d5 2. c4 e6 3. Nc3 c5 4. cxd5 exd5 5. Nf3 Nc6 6. g3 Nf6 7. Bg2 Be7 8. O-O O-O 9. Bg5 c4 10. Ne5 Be6 11. f4 h6 12. Bxf6 Bxf6 13. e3 Ne7

 ここまで、プレパ通りに進みます。Tarrasch Defenceは、塩見さんの十八番定石。何度となく沈められてきた相手ですが、なんとしても1ポイントが欲しいので、全日本選手権の小林―塩見戦を参考にいい手を模索し、準備してきました。
 白は、f4-f5を見せて、e6のビショップとd5のポーンにプレッシャーをかけ、隙があれば、g2-g4をついていくなどキングサイドアタックを決めにいきます。今大会のようにタイムコントロールが25分と短い試合では、直接的な攻撃は有効的だと考えたオープニングチョイスです。

14. g4 Qa5 15. f5 Bc8 16. Qf3 Rd8 17. Ne2 b5 18. Ng3 Bb7 19. Nh5 Qb6 20. a4 a6 21. axb5 axb5 22. Rxa8 Bxa8

このあたりで、勝負所がやってきたと感じました。白のピースたちは敵キングとの間合いを狭めており、キングサイドにはたくさんの駒も集中。何かが起きそうな雰囲気を感じます。具体的にその何かをじっくり考えていきたいと思います。

<局面1> -白先白優勢を築くプランを考えてみてください。
Pos1.jpg

試合中、私は何を考えていたのか、思考プロセスを文字に落としてみたいと思います。
(上級者がこの記事を見ていただけたなら、その考え方はおかしい、こういう視点からもみたほうがいいよという突っ込みをいれてください。)

○駒割はイーブンです。

○まず、クイーンサイド。b5とc4に強いコネクテッドポーンがいて、白はb2のポーンのみ。マジョリティーで負けている白は、放置すれば、簡単にパスポーンを作られ、負ける未来が見えます。

○次に、キングサイド。5段目に2つのナイトが侵入し、キングの頭を狙っています。また、f6のビショップがどいて白からf5-f6ができればキング前が一瞬で崩壊する(※)ことを確認し、これを狙いに行く道筋がないかと考えることにします。

○白は、黒の狙いであるクイーンサイドのポーン伸ばしをとめるうまい手が難しいので、防御の手をいれずに攻撃、つまりキングサイドだけに着手することを選択。

○相手側から局面を一瞬で変えられる要素としては、e5のナイトがf6のビショップによって当てられていること。Bxe5のあとの局面はどうなるのかということも簡単に確認します。
すると、1...Bxe5 2.dxe5 d4! という強烈なカウンターがあることが判明します。よって、f3にクイーンがいることが少しリスクになっていると考えました。

では、Qg3と一度よけて、その狙いを外してh4、g5とついていき、キング前をがらがらにしようというプランはどうかと考えます。相手が何もしなければ一見よさそうですが、23. Qg3 Qd6! 24.h4? Nc6! とされて、h4-g5のプランはうまくいきません。

いや、まてよ?(※)で考えた通り、f6のBは動けないんだよな?じゃあ、Qのサポートなくてもh4つけるよね!ということで…

本譜は、23. h4?  (指した後、なんでや!って自分で心の中でつっこみがはいりました)

当然に、先にあげた通り、23....Bxe5 24. dxe5 d4 25. e4 d3+ からカウンターを受けてしまいました。


ではどうすればよかったのでしょうか。


正解は、23. g5 !!

23...Bxg5に対しては、24.f6!
Pos2.jpg

24...Bxf6 25.Qg3 Bxe5 26.Qxe5 Qg6 27.Qxe7±
24...gxf6 25.h4 Bxh4 26.Qg4+ Ng6 27.Nxg6±


23...Bxe5に対しては、24. f6!
Pos3.jpg

24... Bxf6 25. gxf6 Ng6 26.fxg7±
24... Bxh2 25. Kxh2 Ng6 26.fxg7±
24... Nxf5 25. fxg7 Bxg7 26.Qxf5±


23...hxg5に対しては、24.Ng4!
Pos4.jpg

24...Kf8 25. h4 gxh4 26. Ngxf6 gxf6 27.Qg4↑


という形で優勢を築くことができます。
本譜はカウンターをくらい非常に苦しい展開となりましたが粘ってチャンスを探します。

26. Kh1 Nc6 27. e6 Ne5 28. Qf4 Qd4

ここでチャンスがめぐってきました。
<局面2> -白先白勝の手順を示してください。
Pos5.jpg

本譜はここで、29.Nxg7と切り込みました。以下、
29.... Kxg7 30. f6+ Kh7 31. Qf5+ Kh8 32. Qh5 Nxg4 33. Qxg4 Rg8 34. Qh5 1-0


と勝ちを手に入れることができましたが、後で振り返ると悪手であることが判明しました。
29...Kxg7は白勝ち確定ですが、黒が正当な手順を踏むとドローになります。


正着は、29. e7! Re8 30.f6 Ng6 31.Qf5!! Nxe7 32. fxe7 Rxe7 33.Qc8+ Kh7 34.Qxa8 となり、白勝ちです。


プロブレムにでてきそうな局面が多々ありましたので紹介させていただきました。
自分でもよくわかっていないまま、アップしているので混沌としていますが、このような形で記事を書いていこうと考えていますので、プロブレムやある一つの局面について考えることが好きな方に見ていただければなあと思います。

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